吹奏楽 部録

人との距離感はハーモニー。メロディーの抑揚は人生の生き方。

生徒と毎日を過ごしていると、

「強迫観念のように休みが入れられない。」

「できないことに対して、怒られるのではないか。」

と感じるようなコンプレックスを感じるときがあります。

そのような場合は、以下の内容を総務メンバーで再確認しています。

①目的を明確にする

②期限を明確にする。

③意義を考える。

④効果を想定する残り日数、残り時間との割合を考慮して予定を作成する。

⑤チームプレイとしての仲間との共同力を上げる。

⑥チームとしての責任感を持ち、チーム内での役割分担を明確にする。一人一人が明確な役割を持つ。

⑦チーム内でのチェック体制をしっかりする先を見通す力、全体を俯瞰するものの見方、

⑧大目標、注目目標、小目標の設定

⑨一人一人が輝くために、一人一人が主役となるために自発的、能動的な活動にする。

⑩くじけそうな仲間に対して、どう接するか

生徒たちは、LINEをはじめとした文字のツールでのやりとりにより本音をぶつけることが減少してきました。

(相手を傷つけたくない) (誤解されたくない)

その結果、ぶつかることの現象とともに、相手の本音を感じ取りにくくなり、組織内の関係の構築や、人が壁にぶ

つかったときの支え方の考えが浅いと感じられるようになってきています。

そして、なにより、物事を自分事として捉えることが苦手です。

 自分の意見を視聴する機械の現象=発言することでどう思われるかの恥ずかしさやコンプレックス、視聴するこ

との現象、自分はこうしたいと願うことの大切さ、その願いを人に伝えることの重要性。

自分の意思のもとで考え、行動する力を持つこと。その考えの動機や裏付けをきちんと説明できる能力の育成こそが、演奏技術を磨くだけでなく、活動全般として大切なことだと感じております。

人の意見を受容しつつ、自分の意見も伝えながら共同力を育成する。共同は共に働く協力して働く。

そして、次に大事なのは、「課題発見能力」、「問題提起力」、「課題解決能力」の育成です。

子供たちが充実した前日を笑顔で送るために。コミニュケーション能力の育成とその具体的方策。

コミュニケーションが苦手になりつつあるからこそ、体験プログラムとして意図的に増加させ、発言することへの抵抗感や、相手の言葉を受け入れる受容について、自分の中で経験として落とし込んでいく必要があります。

そのためにも

・アイスブレイクやペアワークなど小さなコミニュケーションから自分の考えを視聴する経験の増加。

・目標設定能力の具体性(自分の価値観(引き出し)の中だけでの選択肢ではなく、広い視野を持つ重要性。

・5年後、10年後を見据えた自分のあり方行き方(自分らしさ)を考える機会の設定。

・コスパ、タイパの優先だけでなく、その仕草や空間の使い方。

人との距離感はハーモニーの美しさに例えられます。メロディーの抑揚は人生の生き方に通じる。ずっとフォルテでダイナミックなだけでは自分も聞いている側も疲れる。メロディーの中には抑揚があり高まる効用と収まる。静けさ時に静寂が音楽の楽しみでもある。どこにピークを持っていくのか、どこに向かって感情を高めていくのか目的地を明確にして歩み方を考えてみるのも良いだろう。

鳥は飛びながら歌うのかどうだろう。

思考力を伸ばすためにはどうしたらいいのか

<思考力を伸ばすために必要なこと。>

①目の前にある課題が明確に認知できる。

②その課題に対して解決するためのいくつかの方策を考えることができる。

③その課題解決方法を実践し、解決できるかどうかを試すことができる。

④行った検討に対して結果を分析し、次の改善策に向けた方法を考案することができる。

<期日を守ることができない現状に対してどうするべきか>

①手帳を活用し、期限日を明確に意識させる。

②チーム内でこまめにミーティングを行い、期限までの進捗状況と達成度を常に全体で把握させる。

③当初の予定よりも進捗状況が遅れている場合、その後の日程変更も含めてどう検討するか、進め方を再検討する。(演奏会のように期限を伸ばすことができない場合は、内容の再検討も含め、完成度とのバランスを常に考える。

④これらを同時に進行しなければならない(マルチタスク)。マルチタスクについては、タスクごとのチーフを置いた上で、そのチーフが中心となってタスクを進める。また、そのチーフだけに業務が偏るようなことがないように、係りとのミーティングを行い、係内での業務分担を行う。

⑤係ごとの業務内容を全て書き出し業務を始める業務の途中で過失訂正が必ず出てくるので、その内容を項目に追加しながら、次の開催に向けて常に新しいマニュアルを作成していく

また、すべての業務が終わった後の反省会まで反省内容を貯めるのではなく、チーフは業務を行いながら常に成果と課題を挙げ続けることが重要である。特に課題については改善方法を考えることで、その後の業務にすぐ生かすことができる

業務の成果課題を上げる際、ノートを活用しても良いが、できればスプレッドシートを活用して、常にその中に書き込むと良い。またそのスプレッドシートのタブごとに各係の業務内容を記載し、全員が常に把握できるとなお良い。

反省会の内容を写真に撮るだけでなく、上記に挙げたスプレッドシートに上げる作業が必要である。この作業は、係のチーフがそれぞれのタブにあげるとともに、実行委員長がその内容を全て把握するべきである。

その課題を明確にした上で、次の業務の際には、余裕を持った期限設定、失敗した場合のリカバリーを含むスケジュール管理を行うことが大切である。常に、ギリギリの状態で予定を設定すると、何らかのトラブルやミスがあった場合に対応できなくなる業務を進める上で、時間と心にはゆとりを持って進めていきたい。

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