学校で指導をする際に、勉強でも部活動でも感じていることがあります。
それは、「与えることと押しつけることは違う。」ということです。
一番大切なのは「生徒の人間性を育むこと」
もちろん、教えることというのは押しつけのように思われることはありますが、
そこには生徒の感情や価値観があります。
頭ごなしに教員や指導者としての価値観を押しつけるだけでは、
目の前の子ども達の価値観や人間性を醸成することは出来ません。
まずは、なるべく考えさせてその子たちなりの想いを持たせること。
その上で、大人としての解釈や状況判断を伝えた上で、こちらの考えを述べる。
まずは、相手の価値観を持たせたら、その思いを受け止めてあげる。
この心のキャッチボールが、生徒の自己肯定感を育むのではないでしょうか。
ダメ出ししかしない、否定しかしない指導者のもとでは、
たとえ知識や技術が身についたとしても、
人間性や自己肯定感は身につかないでしょう。
これは、押しつけからの束縛です。
子ども達は、教員のエゴのためにいるのではありません。
子ども達自身の人間性の育成です。
自らが考え、行動できるように。
そしてそれらの経験を通して、知的好奇心や探究心を育むことが出来るように。
指導が、教員の価値観の「押しつけ」にならないように、
気をつけたいものです。